ChromaticPicks あなたがいれば、それでいい──Alicia Keysが歌う、すべてを超える愛 2025年7月7日 2003年──世界が成功や名声を競い合うなか、Alicia Keysはピアノ一台でこう歌った。「Some people want it all, but I don't want nothing at all / If it ain't y...
ChromaticPicks 閉じ込められた世界で、君と──『Stuck with U』が描いたロックダウンの愛 2025年7月6日 恋がドラマチックである必要なんてない。ただ、どこにも行けない夜を、君と過ごせたこと──それだけで、十分だった。 2020年、世界が一斉に足を止めたロックダウン期間。Ariana GrandeとJustin Bieberが手を取り、静かにリリ...
ChromaticHallOfFame 「ポップの重力──Justin Bieberが描いた“成長”というリアル」 2025年7月3日 誰もが一度は耳にしたことのある「Baby」のフレーズ。そのキラキラとしたデビューは、Justin Bieberを一夜にして“時代の顔”にした。だが、その後の道のりは単なる成功物語ではない。“ポップスター”という重力に晒され続けた彼の表現は、...
ChromaticHallOfFame 空白と余韻のバランス──Bruno Mars『Talking to the Moon』が描いた、ポップの沈黙 2025年7月2日 Bruno Marsの『Talking to the Moon』は、2010年に発表されたバラードでありながら、十数年を経た現在、SNSを通じて再びリスナーの心をつかんでいる。感情を激しくぶつけることなく、静けさと余白で構成されたこの楽曲は...
ChromaticPicks 生きながら葬る感情──ちゃんみな『命日』が示した、自己解放としての死 2025年7月2日 ちゃんみなが新曲『命日』で投げかけたメッセージは、衝撃的なタイトルとは裏腹に、極めてポジティブで力強いものである。「命日」という表現に込められた意味は、単なる死ではなく、過去の自己を葬り去り、再生を迎えるための自己解放なのだ。 「命日」に込...
ChromaticPicks 「声にならない約束──Official髭男dism『Tattoo』が残したもの」 2025年7月1日 傷の記憶は、静かに残っている それは、声にならないまま、胸の奥に残っている。忘れようとしても、ふとした瞬間に疼くように浮かび上がる──そんな約束のようなものが、誰の心にもあるのかもしれない。 Official髭男dismの『Tattoo』は...
ChromaticPicks 『宇多田ヒカル──境界線を超え続ける“透明な歌声”の軌跡』 2025年6月24日 彼女の歌声には、言葉では説明できない“奥行き”がある。耳に届いた瞬間に記憶を呼び起こし、今ここにない感情までも輪郭を持たせてくる。宇多田ヒカル。その名は単なるJ-POPの象徴ではなく、音楽がどれほど自由で、どれほど個人的なものであるかを証明...
ChromaticPicks 「名前のない感情が、音になる──Vaundy『タイムパラドックス』の残響」 2025年6月19日 すれ違う感情と、止まらない時間 時間は、感情を置き去りにする。どれだけ強く願っても、瞬間はすれ違い、記憶の中にしか残らない。 Vaundyの『タイムパラドックス』は、そんな“すれ違いの感情”をそっと掬い上げたような楽曲だ。アニメ『ダンダダン...
ChromaticHallOfFame 孤高のフロントマン──ダミアーノ・ダヴィッドが描く、新たなロックの肖像 2025年6月17日 ロックの歴史はいつだって、「孤高のフロントマン」を求めてきた。圧倒的なカリスマ性と、そこに宿る繊細さ──マネスキンのダミアーノ・ダヴィッドは、バンドのフロントマンを超え、今まさに自らの肖像を新しく描き直そうとしている。ライブの熱量、独特の歌...
ChromaticPicks 「心を撃つサウンド──Mrs. GREEN APPLEが鳴らした“未来の美しさ”」 2025年6月15日 ポップスの枠にとどまらない構成美 Mrs. GREEN APPLEの音楽は一聴すると王道のJ-POPに思えるが、構成の緻密さと“聴かせ方”の設計において際立っている。 『僕のこと』はその代表例だ。Aメロから徐々に高揚し、サビは2段構成で展開...