Features YUNGBLUD『Zombie』──アリーナロックの再解釈としての、無感情なプロテスト 2025年6月12日 定着済みの語彙を、あえて使うという選択 “Zombie”という語は、長年にわたってポピュラーミュージックや映像文化の中で比喩的に使用されてきた。感情を失った人間像、あるいは支配された群衆としての象徴。YUNGBLUDが2024年に発表した同...
Features サカナクション|衝動を設計するバンドが鳴らす、“怪獣”という違和感 2025年6月11日 整った音に、あえて残された“乱れ” サカナクションは、音も言葉も光も、すべてを設計するバンドだ。その音楽は、感情に流されることなく構造で成り立っている。だからこそ、新曲《怪獣》に潜む“乱れ”は異質だ。 歪んだギター、曖昧な拍、ざらつく空気。...
Features 「静寂と爆発の境界線──Billie Eilish『Happier Than Ever』の構成美」 2025年6月5日 静かに始まるアコースティックな旋律。 どこか80年代のポップスを思わせる、柔らかなコード進行。「これが“幸せ”の歌?」と、一瞬思ってしまう──けれどその印象は、曲が後半へ進むにつれて見事に裏切られる。Billie Eilishの『Happi...
Features ベンソン・ブーンが魅せた“魔法の夜” ― AMAs 2025で解き放った「Mystical Magical」の衝撃 2025年5月27日 【特集】 文:chromatic japan 編集部 2025年5月26日、ラスベガス・フォンテーヌブローで開催された第51回アメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)。その夜、最も観客の心を掴んだ瞬間の一つが、アメリカのポップロック・...
Features King Gnu、米津玄師、Vaundy──“J-POPを壊した男たち”の構造 2025年5月9日 売れるだけじゃ、足りない。 J-POPは変わった。いや、変えられたと言うべきだろう。 King Gnu、米津玄師、Vaundy。この3組は“J-POP”というジャンルを歌やメロディの次元で超えたのではない。ポップ音楽の「設計図」そのものを組...
Features pickup 「あれから1年。誰も忘れられない、ケンドリックとドレイクのビーフ。」 2025年5月9日 chromatic japan|特集記事 ドレイク vs ケンドリック──あの春、ヒップホップは剥き出しになった。 ライムじゃない。 これは、名誉と本能の戦争だった。 2024年5月。Kendrick LamarとDrake、ヒップホップ界...
Features BBキングが奏でた“魂の震え” 2025年5月4日 ルシールと共に生きた男夜の静寂に、一筋のギターの音が沁みわたる。 その音が、まるで言葉のように語りかけてくる。 ――それが、BBキングのギターだ。 彼の音楽は、“技術”というより、“祈り”に近い。 ブルースという古い地層から湧き出るような感...