Features “欲望”は罪じゃない──Ariana Grandeが描く、支配と誘惑の三分間 2025年7月10日 2024年の曲が、2025年に再燃する理由 2024年6月リリースのAriana Grande『the boy is mine』だが、2025年夏に入りTikTokで「viral dance trend」として再燃し、Billboard H...
Features 「愛に溺れるか、覚醒するか──XG『IS THIS LOVE』が問う、“本物の感情”とは」 2025年7月9日 はじまりは、問いだった。 「IS THE LOVE ?」 静かなイントロに、疑うような声が重なる。恋に落ちる瞬間のときめきではなく、すでに何かに囚われているようなムード。XG『IS THE LOVE 』は、タイトルに反して“確信”ではなく“...
Features 沈黙が支配に変わるとき──MÅNESKINが体現した“肉体としてのロック” 2025年7月4日 MÅNESKINの『I WANNA BE YOUR SLAVE』は、音楽というより欲望そのものだ。“I wanna be your slave / I wanna be your master”──従属と支配が交差するこのフレーズに宿るのは...
Features 2002年、恋は記憶になる──Anne-Marieが編んだ“引用ポップ”の妙 2025年7月3日 記憶に残る恋は、たいてい“完璧じゃない”。Anne-Marieの『2002』は、そんな不完全さを抱きしめるようにして生まれたポップソングだ。これは、ただ懐かしむだけのラブソングではない。過去の自分と今の自分を、そっとつなぐ橋のような一曲であ...
Features サブリナ・カーペンター『Espresso』──甘さと苦味が混ざり合うポップの新境地 2025年6月25日 サブリナ・カーペンターの『Espresso』は、そのタイトル通り、甘さと苦味が絶妙に絡み合う魅力的な楽曲だ。夏のアンセムとして瞬く間に世界的なヒットとなったこの曲は、軽快なビートの下に潜む繊細な感情表現で、多くのリスナーを虜にしている。 キ...
Features 言葉を超えて届く声──Ayumu Imazuが描く80年代の幻影 2025年6月23日 Spotifyで偶然流れてきた瞬間、思わず画面を確認してしまった。誰だろう、この耳に心地いい英語のフレーズ。しっとりとしたトーンなのに、どこか無垢な明るさがある──てっきり海外のR&Bアーティストだと思っていた声の主は、Ayumu ...
Features 沈黙と叫びのあいだ──Olivia Rodrigoが奏でる、“未完成なままの青春” 2025年6月18日 感情がこぼれ落ちる瞬間を、誰かと共有できたことがあるだろうか。 Olivia Rodrigo の音楽には、言葉にならなかった痛みや未整理な感情がそのままの形で残っている。 傷つくことを恐れずに、不安や怒り、嫉妬までも音にしてしまう彼女の表現...
Features 余韻をまとうビート──J‑Hope × GloRilla『Killin’ It Girl』の静寂と強度 2025年6月16日 すべてが演出され尽くしたように見えるポップの世界に、ときおり“未定義の美学”が差し込まれる。BTSのJ‑Hopeが放った『Killin’ It Girl』は、まさにその瞬間だった。米ラッパーGloRillaとの共演は、K-POPと南部HIP...
Features 『Players』──YOASOBIが記憶の再生ボタンを押したとき 2025年6月14日 2025年3月、YOASOBIが発表した『Players』は、PlayStation 30周年を記念して制作された。だがこれは単なるタイアップソングではない。“ゲームの記憶”を出発点に、私たちの内面へと滑り込むような深度をもった作品だ。 サ...
Features 『死ぬのがいいわ』──藤井風が沈黙に託した“最大の言葉” 2025年6月14日 一度耳にすれば、心に棲みついてしまう旋律がある。藤井風の『死ぬのがいいわ』は、J-POPの中にありながら、その佇まいはあまりに異質だ。過剰な装飾を剥ぎ落とした音の世界には、ただ静けさと、ピアノの余韻、そして“あの言葉”だけが残る。 ミニマル...